多様性を増やすために理工学系の女性教員・女性学生を増やしたい,その理念も重要性もわかるのだけれど東工大(今はサイエンストーキョーですね)みたいな知名度も力もある大学が少ないパイを根こそぎ奪ってしまうと,地方国立大みたいな小さい大学はタダでさえ少ない女性教員がゼロになってしまう.富める東工大のみますます富んで弱小地方大学の多様性なんてどうでも良いというのはなんだかなぁ,と思ってしまう.
地方国立大でも女性教員を増やすことは重要なわけだが,せっかく育てた女性教員も東工大に取られてしまうので,某大学ではついに性自認女性なら女性限定公募に応募できるという事になってしまった.ある意味パイを増やす努力なのだろうけれど,なんか対応策が斜め上なような….
別のとある大学の理工学部の先生は提携校などで「女性が理工系に進む選択肢もあるんだよ」と講演会を地道に続けた結果,20年くらい前は女子学生は学科で3~5人ぐらいしかいなかったけれど今は10~15人くらいに増えたよ,とおっしゃっていた.本当に必要なのはこういう地味な努力の継続とそれを周りが支える事ではないのか.
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