2025年8月12日火曜日

独立基盤形成支援(試行)の採択率

科研費の採択率は学振で公開されているのだが,独立基盤形成支援(試行)は選考が二段階なので簡単には算出できない.各機関の申請枠が「基盤研究C+若手研究」の新規採択合計件数の5%もしくは最大5件の低い方で,その後学振で再度審査される形になっている.

本学の場合,マンモス大学なので10人申請して5人が学内から推薦されたらしい.学振への推薦時に大学内で順位をつけるらしく,学振で再度審査されざっくり77%が採択されるようだ(数字は公募要項記載の3年分平均).最終的な採択率は 38% となる.基盤Cの採択率(27.8%)よりは高いのだが,そもそも若手研究や基盤Cを通った人が第二ラウンドで戦う場なので,この数字を鵜呑みにしていいのかはわからない.基盤B採択者が応募できないのはよいシステムな気がする.(ツヨツヨ研究者は除いて)ピヨピヨ研究者同士で殴り合おう.

独立基盤形成支援は,「基盤研究C」もしくは「若手研究」に採択された代表者のうち「新たに准教授以上の職位について2年以内かつ当該年度4/1付けで博士の学位取得後15年以下の者」でかつ「所属機関で研究室を主宰している者」が応募できる学術研究助成基金.採択されると「研究基盤整備(Ⅰ):科研費の応募額から交付額の差分(直接経費上限150万円+間接経費30%)を学振が配分 (いわゆる7掛けされる前の申請額を配分してくれる)」「研究基盤整備(Ⅱ):所属する機関が整備する研究基盤整備(Ⅰ,Ⅱ合わせて300万円以上の計画でないといけない)」が交付される.「所属機関で研究室を主宰している者」の定義は,各分野の実情を踏まえつつ以下を満たすこと,とのことである.
・独立した研究課題を有すること
・研究グループの責任者であること(研究グループを組織している場合)
・大学院生の指導に責任を持っていること
・論文発表の責任者となっていること
・その他研究室を主宰する者としての活動があること

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