2010年9月3日金曜日

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

久しぶりに本を読んだので紹介.
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則カーマイン・ガロ 外村仁 解説

日経BP社 2010-07-15
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starワクワク楽しくなる本。おまけにプレゼンのノウハウが身に付く。
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スティーブ・ジョブスのプレゼン技術のうちいかに客を引き込むかは他の人の書評に任せるとして,その大前提である「客がどういう情報を求めているか」について,記事にしたいと思う.

ジョブスのすばらしい点は,大衆が求めている情報を的確に返している点である.
大衆が求めているのはその製品の技術や動作原理ではない.その製品を使うことでいったいどのような事ができるか,である.技術や動作原理は単なる過程であって,大衆の求める目的ではない.むしろそういう過程はなるべく表に出さないように簡単化していくことが製品へのイメージも明確になるし,取っつきやすさを生み出す.

一方で僕は園児にあエンジニアを目指しているただの学生で,エンジニアたるもの自分の扱う技術やその動作原理をきちんと理解して扱う必要がある.なぜなら研究や開発を行う過程で必要になる知識だからだ.
しかしエンジニアの悪いクセは,自分の技術の概要および技術的にどのような効果を説明してしまう点である.つまり,技術者対象のプレゼンを社外にもだしてしまうのである.

当社は,当社独自の××技術による○×エンジンの開発に成功いたしました.
当社の○×エンジンによる××技術を用いることで,××をリアルタイムに××する事ができます.
この××技術はお客様に最高のエクスペリエンスを提供できると自負しております.

こういうプレスリリースが世の中にあふれている一方で,ジョブスならこう言うだろう.

「うちの部隊が開発したこのチップを使えば,YouTubeの汚い映像をそくざにシャープな動画に変換して表示できるんだ.
リアルタイムに!イカスだろ!」

客にとって技術の内容はどうでもいい.それをつかうと何をできるのかを知りたいのだ.

そして理系学生の僕にとって目から鱗がボロボロ転げ落ちる本であった.
特に理系諸君おすすめですよ.

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