2014年3月24日月曜日

VMwareのゲストOSのIPアドレスを固定する

VMwareでゲストOSを起動しホストOSからssh等でゲストOSにアクセスしたい.DHCPでゲストOSにIPアドレスを与えていると,ゲストOSのIPアドレスが変わったときに調べるのが面倒である.

VMwareの仮想DHCPサーバーに,特定のMACアドレスを持つデバイスに特定のIPアドレスを与えるよう設定すればよいらしい.NATモードの場合,VMnet8に対してMACアドレスと固定IPを定義する.MACアドレスは,

Linuxの場合: /sbin/ifconfig
Windowsの場合: コマンドプロンプトでipconfig /all

を実行すればわかる.

IPアドレスの固定化のため,Windows8の場合以下のファイルを編集する.

C:\ProgramData\VMware\vmnetdhcp.conf

hadware ethernetにMACアドレスを,fixed-addressに
静的に割り当てたいアドレスを指定する.

host VMnet8 {
hardware ethernet 00:0C:29:09:D8:EA;
fixed-address 192.168.65.100;
}


後はゲストOSを再起動すればokである.

動機も設定も,ほとんど下記のサイトのまんまである.
VMWare Player上で動作するUbuntuのIPアドレスを固定化する

Windows8のヘルプとサポートを無効にする

F1キーを間違って押すとWindowsのヘルプとサポートが起動してしまうのを防ぎたい.WindowsXPではサービスを止めればよかったが,Windows8ではそのようなサーボスはない. helppanel.exeのファイル名を変更する事で対応する.前回の記事同様,TrastedInstallerからアクセス権限を奪い取る

コマンドプロンプトを管理者として実行し,takeownコマンドを使ってユーザーにアクセス権限を与える.

takeown /f c:\windows\helppane.exe

次に,本ファイルを[右クリック]→[プロパティ]→[セキュリティ]タブを開き,ユーザーにアクセス許可を与える.

あとは,本ファイルをリネームすればokである.




2014年3月14日金曜日

【・・dynabook RX2にWindows 8を入れる

Windows XPのサポートが切れること,今使っている【・・dynabook R632のキーボードが使いづらいので,【・・dynabook RX2にWindows 8を入れ復活させることにした.

用意するもの

(1) Windows 8
今回はWindows 8 Proを用意した.

(2) グラフィックドライバ,チップセットドライバ
私のRX2はintel GS45expressチップセットを搭載しているので,intelのサイトから,intel Mobile 4 シリーズのドライバをダウンロードした.

(3) その他ドライバおよびモジュール
東芝のサイトから,Windows 7用のドライバおよびモジュールをダウンロードした.

ドライバはおおむね提供のものが入ったが,Aplsのタッチパッドドライバの設定画面が出てこない(なぜかウィンドウが消える).
Toshiba Common Modulesがないため,東芝省電力やホットキー等は動作しないようだ.省電力機能はWindows 8を使う.キーボード右上のハードボタンは動かない.

懸念だったSlim Port Replicator IIIはWindows8でも動作しているようだ.電源ボタンも機能したし,コンピュータの装着解除メニューも出てきた.

WinSATの値は,グラフィックが2.9とお粗末な点以外は意外とまともな値だった.しかし,CPUスペックが低く,SSDがいまいちなので時折もっさりした動作になる.また,Core2Duo 1.4GHzではATOK2009は重たいので,日本語変換に引っかかりを感じるのもつらい.実用するには苦しいスペックなのかもしれない.


2014年3月11日火曜日

MacBook用トラックパッドフィルムを貼る

以前摩耗した【・・dynabook SS RX2のタッチパッドの滑り心地改善のためテフロンシートを貼ったが,微妙にひかかって使い勝手は悪かった.ヨドバシでMacBook Airのトラックパッドフィルムが安く売られていたので,これを購入し代わりに貼り付けたところ,オリジナルと同等の滑り心地に回復した.おすすめである.特にタップ等に影響もないようだ.

ワーサポート トラックパッドフィルム MacBook 13インチ

パッケージには2枚入っていた.MacBook Air 13inch用のフィルム1枚で,RX2のタッチパッド2枚分の面積があるのでお得である(4回交換できる).

なお,東芝ユーザーの聖地チチブ電気によると,タッチパッドの交換部品は1つ3150円とのこと.地方発送もしてくれるので,チチブに問い合わせるのも手である.

Windows 7/8のファイルのアクセス権限を変える(TrustedInstallerのアクセス許可)


Windows 8インストール後C:\Windows以下のゴミファイルを削除するときに,ファイルのアクセス権限がTrustedInstallerに管理され変更できないことがある.




この場合,ファイルのアクセス権限を奪取し,Administratorに付与することでアクセス可能にする.
まずコマンドプロンプトを管理者として実行し,takeownコマンドを使う.今回はオーディオファイルを消したいので

takeown /f C:\Windows\Media

を実行する.
ここでディレクトリに対して「成功」とでればokである.

次に,対象のディレクトリをExplorer上で右クリック→[プロパティ]を開き,[セキュリティ]タブに移動する.そして[編集]ボタンを押し,権限を付与したいユーザーに権限を付与すればよい.


2014年3月2日日曜日

IC CompilerにおけるFillerセルの挿入方法(-cell_with_metal/-cell_without_metal)

IC CompilerにてFillerセルを入れるとき,オプションとして-cell_with_metalと-cell_without_metalを利用するが,その違いを調べた.

-cell_without_metal:
レイアウトにFillerセルを入れるとき,Fillerセルにはメタルレイヤーが存在しないことを前提として挿入する.(メタルレイヤーが無く)既存の配線に干渉しないため,特にデザインルールチェックは行わない.

-cell_with_metal:
レイアウトにFillerセルを入れるとき,Fillerセルにはメタルレイヤーが存在することを前提として挿入する.セル内部のメタルが既存の配線に干渉する可能性があるため,挿入時にデザインルールチェックを行う.

設計中のマクロにおいてFillerを入れた瞬間あちこちショートを発生していたが,よくわからずに-cell_without_metalオプションを利用しながらメタルレイヤーありのFillerを入れていたことが原因だった.


2014年2月28日金曜日

Zrouteにおける,配線のスタセルピンへの接続方法の指定(set_route_zrt_common_option)

Zrouteでセル間の配線を行う際に,配線のスタセルへのアクセス方法を指定する事が出来る.
この時

set_route_zrt_common_option -connect_within_pins {{Metal option} {}...}

と言う形で指定する.optionの内容は以下の通り

off:
制約無し(デフォルト)

via_standard_cells_pins:
VIAを利用して接続する場合において制約があり,ビアはピンの真上かつ座布団がピンからはみ出ない必要がある(それ以外はDRC違反).ピンと同層メタルで引き出す
場合は制約無し.マクロやPADに対しては制約無し.

via_all_pins:
via_standard_cells_pinsと同様だが,スタセルだけでなくマクロやPADに対しても制約あり.

via_wire_all_pins:
VIAおよび配線を利用して接続する場合において制約あり.ビアはピンの真上かつ座布団がピンからはみ出ない必要がある(それ以外はDRC違反).ピンと同層メタルで引き出す事も禁止.

ピンの周辺に座布団を生成してDRC違反を発生させてしまうセルが存在する場合,本オプションを適用すると違反を回避することが出来るかもしれない.


2014年2月26日水曜日

SDCの単位を指定する

論理合成で利用する遅延制約(Synopsys Design Constraint: SDC)において,容量や抵抗,時間の単位を明示するために,set_unitsコマンドを利用する事が出来る.

set_units -capacitance cap_unit -resistance res_unit \
-time time_unit -voltage voltage_unit -current current_unit \
-power power_unit

単位を明示しない時は読み込むライブラリ(.db)の単位が使われるが,明示した方が安心だろう.

2014年2月20日木曜日

Silicon Smartにおける"no convergence"の一原因

Silicon Smart AceとHSPICEを使ってスタセルのキャラクタライズを行っていたところ,以下の様なエラーをHSPICEが出力しキャラクタライズがとまる事態が発生した.

Error: Simulation initialization__ACQ_1.sif for cell SN51DFFRBQXC1 failed.
Error: Error while running simulation: Error found in simulator log file (deck.lis): **error** no convergence in operating point


キャラクタライズ対象のセルのネットリストが正常に動作する場合,Silicon Smartに入力する論理情報およびキャラクタライズ条件に不備がある可能性がある.今回のセル(非同期リセット付きポジティブエッジDFF)の場合,セルのインスタンスファイル(.inst)のピンの定義および論理情報は適切であったが,オプションのユーザー定義のキャラクタライズ条件(User-specified characterization and modeling configuration options.)に不備があり,Reset時の条件が書かれていなかった.そのため変なSPICE Deckを生成したと思われる.
LPEした回路の不備かと思った.紛らわしいエラーだ.

Calibre InteractiveでRunsetを読み込むと同時に自動実行する

Calibre InteractiveによるDRC/LVS実行時に,毎回[Run DRC]や[Run LVS]を実行する事が煩わしい.オプションを設定する事で,起動時にRunset選択後自動でDRC/LVSを実行する事が可能になる.オプションはCalibre Interactiveの[Setup]→[Preferences...]から[Misc]タブを選択し,[Run Calibre when runset is opend]にチェックを入れる.

こうすると,
(1) VirtuosoのCalibreメニューからDRC/LVSを選択
(2) Runsetを選択→自動でCalibre実行

となり,[Run DRC]等を選択するステップを減らす事が出来る.

さらに[Prompt to save changes before closing runset]と[Save runset each time Calibre is run]を選択しておくと,Calibre終了時に「Runsetの内容変わっているが保存するか?」という鬱苦しいダイアログが表示されなくなるので,こちらもおすすめ.