GPA(Grade Point Average)という成績の評価値があって,日本の大学で最近よく使われている.どの大学でもGPAと呼んでいるが,実は大学ごとに基準がグチャグチャでGPAでは大学間の成績評価できない.一般には1~4で評価するけれど,1~4.3とA+の+相当に0.3あてる大学もあれば,2~5と一般より+1高く評価される大学もある.
調査結果が以下のPDFで報告されている.
https://gakkai.univcoop.or.jp/pcc/2017/papers/pdf/pcc019.pdf
これでは平等に比較できないと思いきや,一応対策があって日本では文科省の「成績評価係数」の表で吸収しているようだ (それでも,例えば京大定義は実質+5点シフトでちょっとずるいのでは).
とある私立R大学はGPの定義が2~5なので,GPA4です!と言っても実は大したことなかったりする.逆に言うと,GPが底上げされている大学に進学して,一般的な定義の大学院に出願すると,うまくばれなければワンランク上と判断される,かもしれない.
2020年5月22日金曜日
2015年11月2日月曜日
学歴ロンダリングのススメ
学歴ロンダリングした当事者として,学歴ロンダリングの利点欠点をまとめてみる.あくまで私見です.組織を代表する意見では決してないのでその点ご注意ください.
利点
・周りの人たちは優秀な人が多いので刺激になる(研究室による)
・資金的/資源的に余裕の多い研究室が多い(研究室による)
・博士前期/後期課程進学者が多い(研究室による)
・CAD等各種ツールの使い方のノウハウがたまっている事が多い(研究室による)
・教員に対する学生の数が少ないのできめ細かい指導を期待できる(教員による)
・大きい大学ほど小講座制で教授/准教授/助教x2がフルにそろっている事もある.研究員/博士学生が多いので,研究推進時に大いに頼れる(研究室による)
・(某大学の場合)大学院の授業は完全に軽視されているので,研究に集中できる
・異なる2つの大学/研究科の比較が出来るのは興味深く楽しい
・卒論/修論と異なる指導教員がつくので,指導教員の指導方針の比較ができるのも興味深い
欠点
・基礎学力に差があるので,慣れるまで大変
・基礎学力には,彼我の能力差もあるが,講義内容が大学間で異なる事も大きい
・上記の問題によって,内部生は難なく通る入試を通るのが大変
・進学先の先生方の研究内容や教育スタイルを一から勉強しなくてはならない
・周りに優秀な人が少ない可能性がある(大学が有名でも学生が優秀とは限らない)
・成績によっては意図した研究室に配属されない可能性がある(知り合いに複数該当)
・タイミングによっては意図した研究ができない可能性がある(該当した)
・転出元から裏切り者扱いされる可能性もある・・・(該当した)
・転出元の教員に「なんであの子がxx大にいけたんだろ?」とか言われる(知り合いが言われていた)
・教員に対する学生の数が少ないので,マンパワーの観点では大変
・進学先の大学がすばらしいとは限らない点は注意.大きな大学ほど事務方が大きな力を持っていて,何かと研究遂行の邪魔になることも多い(高価な機材を壊されたこともある.補償無し)
・研究科が内部進学研究室と外部進学&留学生研究室の2つにくっきり分かれる大学もある…(欠点と言っていいのかよくわからないが)
上記の利点/欠点とは私が経験した/身近で聞いたものであり,探せばもっと他にも例があるかもしれない.
従って,2つの方針が立てられる.
(1) 単に学歴さえロンダリングできればよい場合:
なるべく容易に入学が可能で,容易に卒業が出来る大学/研究室を探すこと大切.大学によって試験の内容は異なるし,外部の評価と試験の難易度は一致しない.同じ大学であっても研究科によって試験の難易度は異なる.外部の評価の高い大学であっても,ろくに来なくても卒業させてくれる研究室もある(らしいので,大学院進学時に試験が簡単で研究も頑張らなくてよい研究室のある研究科へ転学科する人も複数いた).単に学歴がほしいのであれば忙しくて大変な研究室は志望しない方が良いだろう.
(2) ガンガン研究したい場合:
大型の外部資金を取っている/取ってきた研究室を探すといい.
外部資金をがんがん取っていると言うことは優秀な研究者である証であり,資金を言い訳に研究が出来ないと言うことが無くなる.Googleに教員の名前を入れて評判を調べよう.研究室のHP,KAKENのサイトに教員の名前を入れて競争的資金の取得状況を調べてみてもいいだろう.ただし,今の所属大学では本当に希望する研究が出来ないのか,きちんと調べた方がいい.
有名国立大学への進学だけでなく,私立大からお金のかからない地元の国立大の有名研究室に進学を希望するというのもアリだとは思う.
利点
・周りの人たちは優秀な人が多いので刺激になる(研究室による)
・資金的/資源的に余裕の多い研究室が多い(研究室による)
・博士前期/後期課程進学者が多い(研究室による)
・CAD等各種ツールの使い方のノウハウがたまっている事が多い(研究室による)
・教員に対する学生の数が少ないのできめ細かい指導を期待できる(教員による)
・大きい大学ほど小講座制で教授/准教授/助教x2がフルにそろっている事もある.研究員/博士学生が多いので,研究推進時に大いに頼れる(研究室による)
・(某大学の場合)大学院の授業は完全に軽視されているので,研究に集中できる
・異なる2つの大学/研究科の比較が出来るのは興味深く楽しい
・卒論/修論と異なる指導教員がつくので,指導教員の指導方針の比較ができるのも興味深い
欠点
・基礎学力に差があるので,慣れるまで大変
・基礎学力には,彼我の能力差もあるが,講義内容が大学間で異なる事も大きい
・上記の問題によって,内部生は難なく通る入試を通るのが大変
・進学先の先生方の研究内容や教育スタイルを一から勉強しなくてはならない
・周りに優秀な人が少ない可能性がある(大学が有名でも学生が優秀とは限らない)
・成績によっては意図した研究室に配属されない可能性がある(知り合いに複数該当)
・タイミングによっては意図した研究ができない可能性がある(該当した)
・転出元から裏切り者扱いされる可能性もある・・・(該当した)
・転出元の教員に「なんであの子がxx大にいけたんだろ?」とか言われる(知り合いが言われていた)
・教員に対する学生の数が少ないので,マンパワーの観点では大変
・進学先の大学がすばらしいとは限らない点は注意.大きな大学ほど事務方が大きな力を持っていて,何かと研究遂行の邪魔になることも多い(高価な機材を壊されたこともある.補償無し)
・研究科が内部進学研究室と外部進学&留学生研究室の2つにくっきり分かれる大学もある…(欠点と言っていいのかよくわからないが)
上記の利点/欠点とは私が経験した/身近で聞いたものであり,探せばもっと他にも例があるかもしれない.
従って,2つの方針が立てられる.
(1) 単に学歴さえロンダリングできればよい場合:
なるべく容易に入学が可能で,容易に卒業が出来る大学/研究室を探すこと大切.大学によって試験の内容は異なるし,外部の評価と試験の難易度は一致しない.同じ大学であっても研究科によって試験の難易度は異なる.外部の評価の高い大学であっても,ろくに来なくても卒業させてくれる研究室もある(らしいので,大学院進学時に試験が簡単で研究も頑張らなくてよい研究室のある研究科へ転学科する人も複数いた).単に学歴がほしいのであれば忙しくて大変な研究室は志望しない方が良いだろう.
(2) ガンガン研究したい場合:
大型の外部資金を取っている/取ってきた研究室を探すといい.
外部資金をがんがん取っていると言うことは優秀な研究者である証であり,資金を言い訳に研究が出来ないと言うことが無くなる.Googleに教員の名前を入れて評判を調べよう.研究室のHP,KAKENのサイトに教員の名前を入れて競争的資金の取得状況を調べてみてもいいだろう.ただし,今の所属大学では本当に希望する研究が出来ないのか,きちんと調べた方がいい.
有名国立大学への進学だけでなく,私立大からお金のかからない地元の国立大の有名研究室に進学を希望するというのもアリだとは思う.
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