2012年11月23日金曜日

Excelの数式を他のExcelブックにそのままコピーする

あるExcelブック(ファイル)内で数式を使っている時に,数式を他のブックに流用したいことありますよね.たとえば
・Book1.xlsのシート1を参照するシート2の数式
をそのまま
・Book2.xlsのシート1を参照するシート2の数式
として使いたい事があります.

しかし,元のExcelブック内の他のシートを参照している場合,単純にコピーするとExcelのブック間リンク機能が有効になってしまいます.


これでは,Book2.xlsのシート1ではなくBook1.xlsのシート1を参照してしまいます.

このようなときは,Excelのワークシート分析を使います.キーボードの[Ctrl+Shift+@]を押すと,シートに書かれている数式がそのまま表示されます.



これをBook2.xlsに貼り付けると…



残念ながらこれでもブック間リンクになってしまいます.




一旦メモ帳に貼り付けると,ようやく意図したとおり,Book2.xlsのシート1を参照するシート2の数式になりました.

Excelブックの数式を他のブックに流用したいときすごく便利ですよ!

参考:教えてGoo 【Excel】数式をそのまま他のシートにコピーする方法

2012年11月13日火曜日

HSPICEでモンテカルロで変動させたパラメータを表示させない(.option mcbrief)

HSPICEでモンテカルロシミュレーションを行うと,シミュレーションの過程で変動させたパラメータが標準出力(.lis)および.MEASUREの出力ファイル(.ma0, .mt0, .ms0等)に出力される.モンテカルロシミュレーションで大量の変数を変動させた場合,見たいパラメータが変動した変数に埋もれてしまう.
モンテカルロシミュレーションの結果をこれらのファイルに出力しないために,MCBRIEFオプションを使う.

.option mcbrief=value

valueは0から3の数字で,それぞれ

0: 変動したパラメータをすべて表示(default)
1: 標準出力(.lis)および.MEASUREの出力に変動したパラメータを表示しない
2: 標準出力のみ変動したパラメータを表示
3: .MEASUREの出力のみ変動したパラメータを表示


である.おすすめはMCBRIEF=1である.

なお余談だが,HSPICEの乱数は種を意図的に変えない限り再現性があるので,何度モンテカルロシミュレーションを行っても同じ結果が得られる.
乱数の種を変えるには,SEEDオプションを使う.

.option SEED="value | random"

valueが指定する乱数の種であり,1から259200の間の値を取る."random"を指定すると,HSPICEはシステムクロックから乱数を生成し,乱数の種とする(再現性が無くなる).

2012年11月12日月曜日

gnuplotのグラフをPowerPointに貼る

PowerPointでは,gnuplotが出力したepsファイルをOffice描画オブジェクトとして編集することができる.

epsファイルをドラッグアンドドロップでスライドに移動させると,epsがスライドに表示される.この状態で右クリック→[図の編集]を選択すると,以下のようなダイアログが表示される.




ここで[はい]を押すと,Office描画オブジェクトに変換される.任意の回数右クリックし,[グループ化]→[グループ化の解除]を選択すると,以下のように各オブジェクトを個別に操作することが可能になる.




ベクターイメージなので,拡大しても綺麗なままなのがうれしい.A0のポスターに貼り付けたがビットマップイメージと異なり綺麗なまま印刷できた.
昔はepsから外部ツールを使ってemfに変換したり,それではうまくいかないからと泣く泣くpng等に変換して貼っていたが,ドラッグアンドドロップでうまくいくとは気がつかなかった.