2018年10月16日火曜日

SiliconSmart がキャラクタライズに失敗するときの対策

SiliconSmart を用いてキャラクタライズをしているとき,あまりにも遅いセルを使っていると

Info:    Failed tasks:
Info:      INV_01X_1:
Info:          delay__A__lh__YB__hl__ACQ_1

とキャラクタライズに失敗する.セルが最大入力スリュー時間制約(=シミュレーション時間制約)や最大出力スリュー制約を満たさない時,このようにキャラクタライズに失敗する.この場合,時間制約を延ばすと出力が反転しシミュレーションに成功する可能性がある.これらスリューの制約は以下の設定で変えられる.

largest_slew float:最大入力スリュー時間
max_tout float:最大出力スリュー制約

長くするとそれだけシミュレーション時間が長くなる.

2018年10月10日水曜日

論理合成で回路の活性化率を指定する

入力ピンの活性化率によって,回路の動的電流とリーク電流の割合が変化する.
これを論理合成時に考慮させるには,以下のオプションを使う.

set_switching_activity -toggle_rate trate -clock clk -static_probability staticp -select inputs
staticp は0.0から1.0の値で,入力が1となる割合.
trate は0.0から1.0の値で,入力の遷移確率.

2018年10月9日火曜日

レイアウトを拡大縮小する(XScale)

レイアウトを拡大縮小する(Zoomするのではなく,物理的に拡大縮小する)方法として,Virtuoso についているXScaleを使う手法がある.

% XScale -mag [倍数] -lib [OAlib name] -view layout (-cell [cell name])

-mag にはズーム比を入れる.4であれば,縦横4倍の16倍の大きさとなる.0.5など小数も受け付ける.