2019年7月1日月曜日

HSPICEの性能を上げる10のtips

SynopsysのBlogを直訳したものです.
10 tips to improve performance using HSPICE

#1 HSPICEの収束性を上げるためにrun levelを適切に設定する.
.option runlvl = 1|2|3|4|5|6

#2 High Performance Parallel(HPP)オプションを使い,マルチスレッドで高速化する.
% hspice [file].sp -mt [numCPU] -hpp

あまりたくさんのCPUを指定しても速くならない.2~4CPU程度

#3 分散コンピューティング(Distributed Computing)オプションを使い,マルチマシンで高速化する
% hspice [file].sp -dp [numCPU]

分散コンピューティングのための事前に設定が必要.

#4 ポストレイアウトシミュレーションの場合, RC 縮約を使う.
.option sim_la

#5 ワイルドカードを使ってすべてのノードの電圧・電流を見るのではなく,見たいノードを指定する.
.probe tran v(xi.*)  i(xi.*)
× .probe tran v(*)  i(*)

#6 ポートの電流の向きを指定する.
.probe tran isub(xinv.vdd) isub(xinv.v*)
×  .probe tran isub(*)

#7 .alterを使っている場合,回路構造の解析を省略する.
.option altcc altchk

#8 回路要素のチェックや回路構造のチェックを飛ばしシミュレーション時間を短くする
.option notop noelck

#9 回路を変更していない場合,過去のシミュレーション結果を再利用する事でシミュレーション時間を短縮する
% hspice -i [file].tr0 -meas [meas file]

[meas file]は,HSPICEの構文のうち.measureなどの測定命令,.paramなどの設定命令のみを抜き出したもの

#10 .measureがすべて終了したらシミュレーションを終了する.
.option autostop

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