2020年6月5日金曜日

Calibre xactview を使う

Calibre xACT で抽出した RC つきネットリストを GUI で解析するには,Calibre xActView を使う.デバイスの構造を示す fs3 ファイルと,fs3 ファイル内のネット番号を実際のレイアウトのネットへ対応させる pdb が必要.いずれもCalibre xACTを実行していれば抽出されているはず.

起動方法
% xactview -fs3 filename.fs3 -pdb filename.pdb

起動するとレイアウトが表示される.



図はASAP7でのインバータである.Finが表示されない理由は不明.

Net and shapes
ネットをハイライトすることができる.Window -> Net and Shapes からNet and shapesを呼び出せる.Net Name からネット名を選んで Add するとハイライトされる.


Device Highlight
抽出されたデバイスがどれであるかハイライトできる.Window -> Devices から Device Highlight を呼び出せる.Device ID からネット名を選んで Add するとハイライトされる.


わかりづらいけれど,インバータを構成するPMOSとNMOSが白くハイライトされている.ただ,表示される Device ID と SPICE ネットリストのインスタンスとの関係がわからない.消えてしまったダミーゲートもリストにあるらしく,いまいち使い方がわからない.

Coupling Capacitanceの表示

カップリング容量を表示できる.そのためにはCalibe xACTで抽出したカップリング容量を読み込む必要がある.
% xactview -fs3 filename.fs3 -pdb filename.pdb -fs3out filename.fs3.out -cfcap filename.cfcap

Window -> Devices から 3 種類の表示方法を選択できる.それぞれカップリング容量も表示してくれる.

Net Coupling
ネット間のカップリング容量と,どの Shape 間にカップリングが生じているかハイライトする.Shape は Virtuoso の Rectangle と同じと思えばよいようだ.



Net Coupling の例(色変えてます)

Shape Coupling
ある Shape と別の Shape 間のカップリング.

Layer Coupling
ある Layer における Shape と別の Shape 間のカップリング.


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