TLU+はInterconnect Technology File (ITF)から作る.ITFでは,プロセスの縦構造を定義する,つまり各配線層の幅,ピッチ,厚み,および誘電率を定義できる.誘電率は途中で変える事もできる.フォーマットは以下のBlogに詳しい.
http://vlsi-concept.blogspot.com/2009/01/interconnect-technology-file-itf.html
ITFができたら,TLU+を作る.StarRC付属の grdgenxo で作る事ができる.
% grdgenxo -itf2TLUPlus input.itf -o output.tluplus
StarRCで使う配線の縦構造を表す nxtgrd ファイルを作る事もできる.(めちゃくちゃ時間がかかります)
% grdgenxo input.itf
プロセスの縦構造を画像にする事もできる.
% grdgenxo -profiler input.itf -jpg output.jpg
暗号化されていない nxtgrd を逆コンパイルして ITF を作る事もできるらしい.
余談,IC Compilerが呼び出すStarRCはTLU+によるルックアップベースの配線容量見積もりをしているので,StarRCによるRC抽出に比べて精度が落ちる.タイミング解析も同じで,簡易型のPrimeTimeによるタイミング解析なので本物に比べてタイミング解析精度が落ちるのが欠点らしい.
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