過去の HSPICE (2012あたり) でモンテカルロシミュレーションをすると,変動させたパラメータ,.measure の結果だけが出力されていた.最近の HSPICE はそれ以外にも大量のパラメータを.mt#に出力するので,.mt#のファイルサイズもとにかく大きくスクリプトでパースするのも大変である.
モンテカルロシミュレーションで出力する変数を制御するには,.option mcbrief オプションを利用する.
mcbrief=0 : .mt#,.lis にすべてのモンテカルロ変数を出力する.
mcbrief=1 : .mt#,.lis には .measure の結果のみ出力し,モンテカルロ変数を出力しない
mcbrief=2 : .mt#には .measure の結果のみ出力し,モンテカルロ変数を出力しない..lis には出力する.
mcbrief=3 : .lis には .measure の結果のみ出力し,モンテカルロ変数を出力しない..mt# には出力する.
mcbrief=4 :
.lis にはモンテカルロの結果を出力しない.
IRVの情報を.mt#に出力しない.
.mc#ファイルを出力する.
mcbrief=5 :
.lis にすべての情報を出力する.
IRV の情報を .mt# に出力する.
.mc# ファイルを出力する.
mcbrief=6 :
.lis にはモンテカルロの結果を出力しない.
IRV の情報を .mt# に出力しない.
.mc#,*.mpp#,*.annotate を出力しない.
ヒストグラム,QQ プロットなどを出力しない.
セルのキャラクタライズで利用することを想定しているらしい.
私は,mcbrief=1 にして .measure の結果だけを出力するように設定し,
agauss などでばらつかせた変量はあえて .measure param 構文を使って出力
する事で,ばらつかせた変量とそれによる回路特性の変動量を .mt# に出力するようにした.
IRVファイルってなんでしょう..option set_missing_value に関連するので
使われなかった乱数変数の事だろうか(未調査).
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